新種柿「太秋」
・毎日新聞2006/10/20
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黒筋入りのシャキッ−鳥も狙う甘い柿。かつては実りの秋を代表する果物であった柿。しかし、最近消費は低迷しており、特に若年層に不人気となっている。総務省の調査によると果物の1世帯あたりの消費額(05年)はリンゴ4960円、イチゴ4184円に対し、柿は1034とかなり少なく、年代別では50代以上が食べ、10〜30代は50代の5分の1程度しか食べていない。収穫量も20年前は約30万トンから04年は約23万トンと減少、この打開策として多くの産地が新品種「太秋」の生産に乗り出した。「太秋」を誕生させたのは農研機構果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点(東広島市)の研究チームで、77年に4つの品種を基に交配し、17年後の94年にやっと新品種として発表された。「太秋」は表面に黒い筋(条紋)が入り見栄えは良くないがこの筋のところが特に甘いと山田昌彦ブドウ・カキ研究チーム上席研究員は言う。次郎柿など一般的な柿は1個250グラム前後だが、「太秋」は350〜400グラムと大きく、糖度も2倍ほど高い。神奈川県農業技術センター(平塚市)は「太秋なら、若い層にも受け入れられるかもしれない」と期待している。「太秋」の栽培面積はまだ柿全体の1%にも満たないが、大産地の和歌山が積極的に取り組むなどこれからの生産量は増える見込みで、販売価格も安くなることが予想される。
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