公園・鎮守の森のCO2吸収
・毎日新聞2006/12/12
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植物は成長過程で温室効果ガスのCO2を吸収・固定し、地球温暖化対策で重要な役割を果たしている。近年、公園などの都市の緑がCO2吸収にどれだけ貢献しているのかが注目されているが、これは都市の緑のCO2吸収量が予想以上に多いからだ。国学院大の大橋正治教授(経済人類学)を代表とする「鎮守の森CO2吸収調査プロジェクト会議」は00〜04年にかけて東京23区内の59神社の「鎮守の森」がどれだけCO2を吸収しているのかを調査した。その結果、鎮守の森1m2あたり炭素として、日本の森の平均4.9キロの約3.3倍にあたる16.2キロを蓄積することがわかった。大橋さんによると鎮守の森は下刈りなど人の手が行き届き、樹木が成長しやすいこと。また、若い広葉樹が多いことが影響しているという。都市公園のCO2吸収量を明らかにするため、今週から国営昭和記念公園で調査が始まった。同公園は多種多様な樹木が植えられているため、植物のCO2吸収量を測るにはそれらを細かく把握するところからはじめなければならない。また、落ち葉や落ち枝が土に戻る過程でのCO2収支も考えなければならない。北海道と首都圏など気候が異なることを考慮するなど複雑で簡単ではないが、調査をしている財団法人都市緑化技術開発機構の手代木純研究員は「都市公園の役割を精密に調べているのは日本だけ。身近な公園のCO2吸収能力を明らかにしたい」と話す。ちなみに、政府の京都議定書目標達成計画では都市緑化による削減を基準年(90年)比0.2%、約28万トン計上している。しかし、基準年以降に街で増えた緑しか削減量としてみなされず、緑地を増やす余地の乏しい日本の都市事情からは達成は容易ではない。国土交通省後援緑地化緑地環境推進室は「さまざまな緑化施策を推進することで、何とか目標を達成したい」と話している。
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